釣り人のアロマテラピー

女性ホルモンとアロマケア vol.2

こんにちは!
東京目黒区でアロマテラピー&ヒーリングサロン<aroma Angelique—アロマアンジェリク>を主宰しております、英国IFA認定国際アロマセラピストの白井あゆみです。

このコラムを通じて、皆さまの快適な釣りライフと健やかな毎日のために美と健康に役立つアロマ情報をお届けします。
アロマセラピーとは、植物から抽出された精油(エッセンシャルオイル)を使って、身体や心の不調を改善していく自然療法です。

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前回は、女性ホルモンのお話と、月経前後の不調をアロマセラピーで緩和する方法をお届けしました。
今回は、更年期のアロマケアについてお話します。

更年期とは閉経の前後5年間のことを指しますが、実際に閉経しないと更年期がいつから始まっているのかは分かりません。
平均的に50歳くらいで閉経を迎えるといわれているので、45歳〜55歳ということになりますが、かなり個人差があると思います。

更年期というと、ホットフラッシュや多汗が思い浮かびますが、集中力がなくなったり、肩こりやむくみ、手の痛みやこわばりも更年期症状のひとつです。
45歳くらいになると卵巣機能が衰え、女性ホルモンの分泌量が減ってきます。この女性ホルモンの減少を補おうとして、身体が脂肪を溜め込むともいわれ、いつもと同じ食事量でも何となく脂肪が付きやすくなったと感じるのはこのせいです。

そして、何となく手がむくむ、手が重だるいと感じることも増え、放っておくと指先や関節に痛みを感じるようになってきます。
年配の方の手指が痛みとともに変形してしまうヘバーデン結節という症状を聞いたことがありますか?なぜか多くの患者は女性で、以前は手の使い過ぎや老化現象として治療法がないといわれることもありました。
今日では、手外科という手専門の外科の研究で、エストロゲンの減少によって手の関節の滑膜のむくみが解消されずに蓄積し、その結果、関節に痛みや変形が生じてくることがわかってきました。

人は手を使う動作が日常的にとても多いので、手指に痛みがあると日常生活のQOL(クオリティー・オブ・ライフ)がぐっと下がってしまいます。
釣りにでかけても、手指に痛みがあったら楽しめませんよね。
年齢を重ねても毎日を生き生きと楽しむために、女性のライフステージごとにどんな変化があってそれがどんな意味をもつのか?若いうちから知っておくことで、事前にケア出来ることはたくさんあると思います。

そして、自分の身体の状態を常にチェックして理解しておくことも大切です。
婦人科では、極端なエストロゲンの変化を緩和するためのホルモン充填療法などもありますが、近ごろはエストロゲンに似た作用を持つ大豆イソフラボンから作られるエクオールという成分のサプリメントも話題です。大豆製品を摂って体内でエクオールを産生できる人は日本人の50%しかいないそうです。自分が産生できているかどうか、手軽にチェックできるソイチェックという方法もあるので、試してみてもいいですね。
ハーブティーにもホルモンバランスを調整したり、むくみを取る成分があるので、専門店で相談してみるといいでしょう。
自分の体質や症状に合った方法をチョイスしていきたいですね。

さて、そこで今回は更年期に効果的な精油をご紹介します。
ふさぎ込む気分の緩和に・・・ベルガモット、ローマンカモミール、クラリセージ、ジャスミン、ネロリ、イランイラン

ホルモン調整し、バランスを整える・・・ゼラニウム、チェストツリー

子宮強壮、女性性に・・・ローズオットー

これらの精油をホホバオイルに2%くらいで希釈(キャリアオイル10mlにたいして4滴)してマッサージしたり、ディフューザーで芳香よくしたりすると効果的です。
* フェイシャルに使用する場合は1%の希釈にしましょう。特にローズオットー、ネロリのフェイシャルトリートメントはおすすめです。
* クラリセージ精油は鎮静効果が強いので、車の運転前などに使用するのは避けます

また、手指のむくみや痛みには、ローズマリー・カンファー、サイプレス、ジュニパーをブレンドしてトリートメントすることもおすすめです。

<むくみと痛み緩和のレシピ(部分使用)>
  • ローズマリー・カンファー精油・・・2滴
  • サイプレス精油・・・2滴
  • ジュニパー精油・・・2滴
  • ホホバオイル・・・10ml
  • 10mlの遮光ロールオンポトル

ホホバオイルをボトルに入れて精油を全て滴下して混ぜ、それを患部に湿布します。
ロールオンボトルに入れることで、手軽に塗布できます。

誰もが年齢を重ね、身体の変化を経験します。
何となく疲れやすいなとか、やる気が起きないなとか感じることが増えるかも知れませんが、それは単なる年齢のせいだけでなくホルモンバランスが変化したからかも知れません。
特に女性のホルモンの変化は男性に比べて急激に起こるので、身体に現れる症状も様々です。
この年代になったら自分の身体にはこんな変化が起こるんだ、と知っておくだけでもその後のケアが変ってきます。

閉経を迎える年齢に近づいたら、自分の身体の変化に敏感になって、痛みや苦しい症状が現れる前に、アロマセラピーやハーブ療法などを使って上手く変化を乗り切りたいですね。

 

精油は日本では雑貨扱いになっているので、アロマセラピーとして使う精油は信頼出来るアロマセラピー専門店で購入することをお勧めします。100%天然成分であるか、品名・学名・抽出部位・抽出方法・原産国などが記載されているかをチェックしましょう。
アロマオイルという名前で売られている物は合成香料のフレグランスオイルです。
精油は植物の成分が凝縮されているものですので、原液が直接肌につかないよう注意して使用してください。
また、1歳以下の赤ちゃんには精油は使用できません、3歳以下の乳幼児は芳香浴以外の精油の使用は危険です。子供・高齢者・妊娠している方は使用量が異なり使用出来ない精油もあるので注意してください。

今回も、コラムをご覧くださりありがとうございました。


この記事を書いてくれた方
白井あゆみ
東京目黒区でアロマテラピー&ヒーリングサロン
「aromaAngelique—アロマアンジェリク」主宰。

海が大好きで、週末は海友達と千葉へサーフィン&ボディボードに出かけることもある。アロマテラピー以外にも、クリスタルヒーリングやホロスコープ診断も得意とする。また、クリスタル好きが高じて本格的な彫金で天然石ジュエリー製作も行っている。丁寧なカウンセリングと、心と体の両面にフォーカスしたセラピーで顧客から絶大な信頼を得ている、多才でアクティブなセラピスト。

 

 

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